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Boschはじまり物語1 Boschはじまり物語1

2018/6/5 | Facebookアーカイブ

Boschはじまり物語1

こんにちは!マーケティング担当のAです!
皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
本日はBoschグループの創業者ロバート・ボッシュについてご紹介したいと思います。

この写真の紳士がBoschグループ創業者のロバート・ボッシュです。
第二次産業革命が進む19世紀後半に、現在のボッシュグループの礎を築いた世界的名経営者の一人でもあります。
簡単にロバート・ボッシュの生い立ちを紹介させて頂きます。

1861年 ドイツ南部ウルム郊外で生まれる。
日本は江戸末期、大政奉還・明治維新へと、ドイツは産業革命後に社会機構が大きく変化する中でドイツ統一へと向かう、世界が近代化に向けて動き出す激動の時代に生を受けたのです。

1876年~ 中等技術学校を卒業し、精密機械見習工として就職
父親の勧めもあり、将来の社会を変貌させていくであろうとされていた精密機械・電気の職人となる事を志したのです。この選択が現在のBoschグループへと続く重要な第一歩なのですね!

1879年~ 様々なマイスターの下を修行して歩く遍歴の旅を1886年まで続ける。
ドイツでは今も続くマイスター制度がありますが、様々な分野の技術に習熟したマイスター(親方)の下で修行して歩きながら技術を身に付けて独り立ちしていく事がドイツの職人の生き方だったのです。ロバート・ボッシュもそんな職人を目指す一人の若者だったのですね!1884年には技術先進国アメリカに渡り、エジソンの経営するトーマス・アルヴァ・エジソン社(現在のGE社につながる)でも仕事をしているのです。

1886年 ドイツ・シュトゥットガルトに精密機械と電気技術作業所を開設
この地は今もロバートボッシュ本社が存在する創業の地であり、若きロバート・ボッシュはここで独立の第一歩を踏み出しました!この作業所は、顧客の様々な要望に応じた機械を作り続けていたそうで、盲人用タイプライター、リモート水位計、葉巻カッター、ヘアアイロンなど様々な機械を作り顧客に提供していたのです。

1897年 自動車用エンジンのマグネトー点火装置の開発に成功
ボッシュの作業所では既に、工場などの機械エンジン用に大型のマグネトー点火装置の製造を行っていましたが、当時、自動車エンジン用に使われていた点火装置には様々な問題があり、このマグネトー点火装置を自動車用に活用するという話が舞い込んできたのです。自動車エンジンに使う為には、小型化しながら点火回数をあげなければならない。まさに難題でしたが、ロバート・ボッシュは技術者たちと共にこの難題をクリアし、自動車エンジン用の点火装置の開発に成功したのです。この点火装置にはヨーロッパ中から注文が殺到し、現在のボッシュグループの中核を為す自動車関連事業が萌芽した瞬間でもあったのです!

1898年 ボッシュのマグネトー点火装置を搭載した自動車が大きなカーレースで優勝!
当時、ダイムラー社の代理店だったドイツの実業家イェリネク氏がダイムラー社に新たに開発させたスピードを重視した形状の新たな自動車にボッシュの点火装置が採用されました。そして、南仏ニースで開催されたレースで断トツの優勝を飾り、この自動車と共にそのエンジンに使われたボッシュ社の点火装置の評価は更に上がることとなったのです。この自動車につけられた名前はイェリネク氏の娘の名前・・・それが「メルセデス」だったのです!

後にダイムラー社がこの商標を取得し、メルセデスベンツブランドが誕生していくのです。自動車産業黎明期に今も世界をリードする自動車メーカーと、その内部を支え続けるボッシュの運命的な邂逅。ロマンを感じますね~!私だけですかね(笑)

レースで優勝した当時の人気ドライバーをモデルにした当時の宣伝用ポスター

まさに「Bosch入ってる」!です(笑)

この後にBosch社は様々な自動車用のパーツ、電動工具、家電製品へと事業領域を広げヨーロッパに留まらず、世界の近代化を牽引しながら、人々の暮らしを変えていく製品を作り続けて現在に至っています。

「信頼を失うくらいなら金を失った方が良い」

ロバート・ボッシュが残した名言の一つです。

私自身はとても好きな言葉です。当然、優秀な事業家でもあったロバート・ボッシュは、しっかりと事業としての収益を残す事にはこだわりを持っていたはずです。しかし、お金や数字以上に大切なものはなんなのか?という事を良く知っていたのだと思います!私達も製品の販売をしておりますので、販売数量伸ばしていく事は大切だと思いますが、やはりお客様からの信頼を得る事、そしてその信頼を失わない為に何をすべきなのか?を常に問い続けていかなければならないと思います!

若き日のロバート・ボッシュの横顔

この若きロバートボッシュが思い描いた未来の中に、現在のBoschブランド製品は存在しているのだという意識を持ち、日々の製品販売、サービスの供給をしっかりと行っていきたいと思います!

次回以降、Boschロゴマークの由来や電動工具、家電製品のはじまりなどを紹介したいと思います!

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